ぽー&きぃ

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2014年 05月 19日

獣医さんの掲示板

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(5月11日)


三春のシェルターで懇意になったボラさんのお一人
幸せの肉球」 のブログ主さんが
きぃの件でこちらの先生に相談をしてはどうかとアドバイスを下さった。
癌に詳しく、信頼出来る先生で、掲示板もあると。
きぃの画像はブログのURLを貼ればいいのではと重ねてのアドバイス。有難かった〜!
きぃを何度も医者に連れて行くのは避けたかったから。

早速、この獣医さんの掲示板で見解を伺い、疑問点をお尋ねしてみた。

鼻の上の瘡蓋 お名前:peau eメール: 投稿日:2014/05/16(Fri) 16:08:22 No.721
雑種の猫15歳、エイズキャリアの男の子(去勢済み)です。鼻の頭の白い毛の部分がうっすらと色づいてきたのが2年前から。昨年11月頃よりその部分で黒い(濃いグレー)瘡蓋が取れては出来るを繰り返しています。痒みはなさそうです。
画像が以下のURLにありますのでご覧戴けないでしょうか。
http://peau.exblog.jp/22077334/
http://peau.exblog.jp/22099616/
で、今月、二箇所の獣医さんで受診。一番目の獣医さんは扁平上皮癌の疑いありかもという診断。二番目の獣医さんは扁平上皮癌ならもっと短期間に進行する筈。半年の瘡蓋の繰り返しでこの大きさなら癌は考えにくい。黴菌によるデキものであろう、という診断でした。そして、消毒薬と10日分の抗生剤(飲み薬)の処方でした。お二人の獣医師の診断が余りにも異なるのでテッツ先生のご見解をお伺いしたく存じます。
また瘡蓋の下に皮膚が再生されず瘡蓋が取れては出来るを繰り返すということは皮膚病ならあり得ることでしょうか? また瘡蓋は剥がすようにという指示でしたが、消毒も含め患部をこんなにいじっていいのかと不安があります。如何でしょうか?
現在、体重、食欲に変化はなく元気です。週に1~2回吐きますが、血液検査の数値、エコー検査の映像では心配ないとのことです。
Re:鼻の上の瘡蓋 お名前:tets eメール: 投稿日:2014/05/17(Sat) 07:44:24 No.722
写真拝見しました。
2年前からだと扁平上皮癌の可能性はとても低いです。
3次元に盛り上がってくるのでまっ平らのまんま2年経過することは通常ありません。

じゃあなんなのか 同様の症状を持つ猫は案外いまして、病理的な検査をしたわけではありませんが、多分に自己免疫性の角化障害じゃあなかろうかと私は考えています。
天疱瘡 SLEなんかで検索してもらうと重症例の画像がでてくると思います。

獣医によって意見が異なり また悩まれるかもしれませんが、私の意見を言わしてもらうと うちの患者さんでしたらかさぶたそのまんまではがすな 本人が気にしていないなら 治療の必要ナシ 経過観察でよい。
もしも盛り上がってきたら急いで来てね という指導をすると思います。

皮膚疾患を写真で見ただけの診断ですからあくまで参考程度にしてください
Re:鼻の上の瘡蓋 お名前:peau eメール: 投稿日:2014/05/17(Sat) 14:05:30 No.723
早速に詳しいご回答を有難うございました! 扁平上皮癌の可能性は低いとのご見解に安堵を致しました。
高齢猫ですのでなにより猫の負担を避けたいと考えています。次回受診の目安もはかりかねていましたので、盛り上がってきた時というご指示にも感謝致します。瘡蓋は取らないですね。

で、自己免疫性疾患の天疱瘡は、これまで自分でネットで調べた中では辿り着けなかったものでした。重症例を見ますとまた不安に襲われますが、とりあえず今現在は水疱もありません。日々気を付けて経過観察を続けることと致します。本当に有難うございました。


自己免疫性の角化障害…!
石田卓夫さん著の「ねこのお医者さん」にも
これに関する記述はなかったし、
自分であれこれネットで調べても
自己免疫性疾患というものには辿り着けてなかった。
調べてみると自己免疫性疾患の天疱瘡というのも
かなり厄介な病気。これでもありませんようにと思ってしまう。

結局、3人の獣医さん、それぞれ見解が分かれたけれど、
少なくともお二人が癌を否定されたのが嬉しかった。
そして、こうして獣医さんによって診断が異なるということは
病理検査に出さない限り本当のところは、病名の特定は
出来ないのだとよくわかった。
獣医さんの掲示板_c0009934_13260554.jpg
(5月15日)

今現在のきぃは食欲も体重も落ちず、うるさいくらいに元気。
(きぃが静かだと却って不安になるくらい普段は騒がしい。)
写真だけの診断とは言え、掲示板の獣医さんのシンプルな指示はとても有難い。
二番目の獣医さんに通じるところもある。
飼い主は高齢のきぃに病理検査や負担の多い治療は望まないので
もうじたばたしないことに決めた。
患部の変化を見逃さぬよう、何もせずにこのまま経過観察していくことにする。

シェルターのきぃとそっくりの瘡蓋がある子の診断結果については
多分明日聞けると思う。
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(5月17日)

このブログはコメント欄を閉じたままだけれど、
シェルターで懇意になったボラさん達や、保護っ子のお宅訪問や
お届けで縁が出来た里親さまも読んで下さっていて、
今回も有難いことにいろいろとアドバイスを戴いた。
皆さんそれぞれ仕事をお持ちで、沢山の猫さんのお世話をされてたり、
里親さん探しや多頭崩壊レスキューもされていたりと
多忙でおられるにもかかわらずである。
私もこの方達のお役に立てるようでありたい。





by peau0320 | 2014-05-19 13:49 | ぽー&きぃ


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